NCCNガイドライン「非小細胞肺癌ガイドライン2020年第3版」 閲覧の際の注意事項 |
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NCCNガイドライン「非小細胞肺癌ガイドライン2020年第3版」において原文の間違いがみつかりました。本サイトは忠実な和訳版であるため、間違いも含め原文をそのまま翻訳しております。 該当する箇所を以下に抜粋して表示しておりますので、閲覧の際にはこちらをご確認いただいたうえでご利用くださいますようお願いいたします。 また、閲覧の前には監訳者である日本肺癌学会からのコメント(こちら)も必ず事前にご確認ください。 なお、以下の各箇所についてはNCCNへ指摘し、2021年版において修正されると連絡を受けています。 |
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《 該当箇所 》 ■ MS-30〜31 |
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翻訳文 | このメタアナリシスでは13のランダム化試験が評価対象とされ、HRから術前化学療法群の全生存率が手術単独群と同程度であることが示唆された(HR=0.84[95%CI:0.77〜0.92];P=0.0001)620。 | |
正しくは | このメタアナリシスでは13のランダム化試験が評価対象とされ、HRから術前化学療法群では手術単独群よりも有意に生存期間が延長することが示唆された(HR=0.84[95%CI:0.77〜0.92];P=0.0001)620。 | |
■ MS-54 |
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翻訳文 | KEYNOTE-001試験の長期データでは、5年生存率が治療歴のない転移性NSCLC患者で約23%、ペムブロリズマブ単剤による治療歴がある患者で15.5%であることが示され、PD-L1発現量が50%以上であった患者の5年全生存率はそれぞれ約29.6%と約25%であった11。 | |
正しくは | KEYNOTE-001試験の長期データでは、5年生存率が治療歴のない転移性NSCLC患者で約23%、既治療例で15.5%であることが示され、PD-L1発現量が50%以上であった患者の5年全生存率はそれぞれ約29.6%と約25%であった11。 | |
■ MS-58 ※本項目は間違いではないですが、より正しい理解のため、語を補足しています。 |
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翻訳文 | 第3相ランダム化試験であるCheckMate 227試験の解析では、PSが0〜1でEGFR変異およびALK融合を認めない転移性の非扁平上皮NSCLCまたは肺扁平上皮癌患者のうちTMBが高い(1メガベース当たりの変異数が10以上)患者のみを対象として、一次治療としてニボルマブ/イピリムマブ、ニボルマブ単剤療法および化学療法が比較された187。 | |
語を補足した文 | 第 3相ランダム化試験であるCheckMate 227試験では、PSが0〜1でEGFR変異およびALK融合を認めない転移性の非扁平上皮NSCLCまたは肺扁平上皮癌患者を対象として、PD-L1が1%以上の症例ではニボルマブ/イピリムマブ、ニボルマブ単剤および化学療法が比較され、PD-L1が1%未満の症例ではニボルマブ/イピリムマブ、ニボルマブ+化学療法併用および化学療法が比較された。そのうちTMBが高い(1メガベース当たりの変異数が10以上)患者のみを主な解析対象のひとつとして、一次治療としてニボルマブ/イピリムマブと化学療法が比較された187。 | |
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公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター(TRI) |
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