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◎悪性黒色腫(メラノーマ) | ![]() |
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この NCCN ガイドライン日本語版「悪性黒色腫(メラノーマ)」は、日本皮膚悪性腫瘍学会ガイドライン委員会NCCNガイドライン監訳WGが監訳・監修した。 メラノーマは皮膚悪性腫瘍の中で最も予後が悪く、進行例に対する治療は最近までなかなか良い手立てがなかった。こうした中、免疫チェックポイント阻害薬とBRAFおよびMEK阻害剤の登場により、進行期メラノーマの治療法は劇的に変わった。NCCNガイドラインで記載されている治療方針は我が国との間に大きな差はないものの、術後補助療法においてイピリムマブが使用可能である一方で低用量または中用量IFNの使用が推奨されないこと、III期のin-transit転移に対する治療においてT-VECが記載されていること、IV期の遠隔転移例に対してニボルマブ/イピリムマブの併用療法が可能であることなどが異なる点として挙げられる。また、イピリムマブ単剤療法がもはやIV期の遠隔転移例に対する一次治療として推奨される選択肢ではなくなっている点、および線維形成性メラノーマを特別に扱っている点にも着目すべきであろう。現在、欧米を中心に現在免疫チェックポイント阻害薬を軸とした様々な臨床試験が行われ、新しい結果が続々と報告されてきている。こうした中、このNCCNガイドラインもいずれ更なる改訂が必要になるであろうが、あくまでも現時点における治療指針として活用していただければ幸いである。翻訳にあたっては日本語に置き換えるのが困難な部分もあり、難解な表現があるかもしれないがどうかご容赦いただければと思う。また、翻訳、内容に関する問題点をご指摘頂ければ幸甚である。 |
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(文責:日本皮膚悪性腫瘍学会 ガイドライン委員会NCCNガイドライン監訳WG) | |
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